Microsoft News Japan

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「iPad Pro」向けの Office は「無料」ではなく、「Office 365」の契約が必要【iPad iPod iPhone Word Excel PowerPoint Microsoft365】

microsoftnews.hatenablog.jp

 

iPad で Office を安く使う方法については、

以下の記事に最新情報が掲載されていますので、

ぜひご覧ください。

 

microsoftnews.hatenablog.jp

 


 

 

*注目を集める「iPad Pro」

2015年9月10日(日本時間)に発表されたiPad Pro」

 

12.9インチという iPad 史上もっとも大きな画面、

iPad Air 2 の約2倍の CPU パフォーマンス、

iPad Pro に最適化されたスタイラスである「Apple Pencil」、

そして、iOS 9 の新機能である「Slide Over」「Split View」

(1つの画面に2つのアプリを並べて作業できるマルチタスク機能)や

専用のキーボードである「smart keyboard」などによって、

PC に近い作業効率を実現できる点など、

様々な面で注目されています。

 

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今回発表された「iPad Pro」。 

12.9 インチの大きな画面を持ち、

専用のキーボードとスタイラス

発売される予定です。

 

 

Apple のイベントに Microsoft が登場

iPad Pro」が発表された Apple のイベントには、

ライバル企業であるはずの Microsoft の担当者が登場。

 

担当者が「Microsoft Office」のデモを行いました。

 

iPad 向けの Office アプリは 2014年3月(日本のみ、2014年11月)、

iPhoneiPod Touch 向けのアプリは

2014年11月 (簡易版の Office Mobile ではないアプリ)に

それぞれ既にリリースされています。

 

(厳密には iPadiPhoneiPod Touch のいずれでも動作する

「ユニバーサルアプリ」として設計されています。)

 

今回の発表会では、iOS 向け Office アプリをアップデートし、

iOS 9 の「Slide Over」や「Split View」に対応することが明らかになった他、

Apple Pencil などのスタイラスで、

ドキュメントに注釈を加えるデモが行われました。

 

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上の画像は、iPad Pro の画面に「PowerPoint」と

OneNote」の2つのアプリを並べて作業をしている場面。

画像は OneNote adds support for iOS 9 and iPad Pro with multitasking, Spotlight search and Apple Pencil - Office Blogs より抜粋。

 

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OneNote」に「Apple Pencil」を使って

手書きの注釈を書き加えている場面。

 

画像は OneNote adds support for iOS 9 and iPad Pro with multitasking, Spotlight search and Apple Pencil - Office Blogs より抜粋。 

 

*「iPad Pro」で Office を使用するには「Office 365」の契約が必要

iPad Pro」が発表される前は、

一部の高度な機能を使う場合や

商用利用をする場合を除いて、

iOS 向けの Office アプリは無料で利用することができました。

(ただし、編集には無料で作成できる「Microsoft アカウント」が必要)

 

しかし、今回iPad Pro」で Office アプリを使用する場合

「無料」ではなく、月額1000円程度の

「Office 365」の契約が必要であることがわかりました。

 

iPhoneiPod Touch では引き続き無料。)

(ファイルの作成・編集が有料であって、閲覧は無料です。)

 

なぜ、今まで無料で使用できていた iOS 向けの Office が

iPad Pro では有料なのでしょうか。

 

*ポイントは「画面サイズ」

結論から言えば、iPad Pro 向けの Office アプリが有料なのは、

画面サイズが「10.1 インチより大きいから」です。

 

iOS の話をする前に、AndroidWindows の話をするとわかりやすいでしょう。

 

Android の場合

現在、Android 向けにリリースされている

Office アプリ (Word、ExcelPowerPoint) は、

10.1 インチ以下のスマホタブレットでは無料で使用できます。

 

(編集には、無料で作成できる Microsoft アカウントが必要。)

 

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10.1 インチより大きなタブレットの場合は、

月額 1000円程度の Office 365 の契約が必要です。

Windows の場合

Windows 10 を搭載するデバイスであれば

10.1インチ以下のスマホタブレットでは

Office Mobile for Windows 10 を無料で使用することができます。

 

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10.1 インチより大きなタブレットや PC の場合は、

Office 365 の契約が必要です。

 

Office 365 を契約すれば、

2台までのPC (または Mac)で

Office 2016 などのデスクトップアプリを使用できるので、

Microsoft としては 10.1 インチ以上のタブレットや PC では、

デスクトップアプリの方を使ってほしいということのようです。

 

整理すると、Android でも Windows でも

無料と有料の境目は、「10.1 インチ」であることがわかります。

 

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iPad Pro の場合も

この基準を当てはめたに過ぎないのです。

 

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iPad Pro が発表される前

iOS を搭載するデバイスで画面サイズが

最も大きかったのは、iPad Air 2 で、

9.7 インチでした。

 

しかし、今回、12.9 インチの iPad Pro の発表によって

初めて画面サイズが 10.1 インチを超える iOSバイスが登場しました。

 

MicrosoftiPad Pro だけを狙い撃ちにして

Office アプリの使用を有料にしているように見えますが、

そうではないのです。

 

9.7 インチの iPad Pro では Office を無料で使うことができます。

 

*2019年に発表された Pro ではない、無印の iPad では、mini を除いて、画面サイズが10.1インチを超えています。現在のラインナップでは、mini 以外の iPad で Office を使用したい場合、Office 365 の契約が必要です。

 

*できる限り安く Office 365 の契約をする方法

 

可能な限り安く Office 365 を契約する方法については

以下の記事をご覧ください。

Windows PC や Mac 向けのデスクトップアプリがいらない場合、

本記事で紹介している方法よりもより安く

Office 365 の契約ができます。

具体的には「Office 365 Business Essentials」を契約する方法です。

詳しくはリンク先の記事をご覧ください。

 

microsoftnews.hatenablog.jp

 

 

 

 

iPad Pro 上の Office アプリでドキュメントの作成と編集をするのに必要な

一般の消費者向けの「Office 365 Solo」の価格ですが、

Microsoft Store で購入する場合、以下の通りです。

 

「Office 365 Solo」

1か月契約…¥1,274 (税込)

1年契約…¥12,744 (税込)(1か月あたり1,062円)

 

Office 365 Solo -Microsoft Store

Microsoft Office 365 Solo (最新 1年版)|オンラインコード版|Win/Mac/iPad|インストール台数無制限(同時使用可能台数5台)

この「Office 365 Solo」は、iPadAndroidWindows などのタブレット

2台分のモバイルアプリの利用が可能になる他、

PC や Mac 2台分のデスクトップアプリの利用も可能になります。

さらに、OneDrive の 1TB のストレージと

毎月60分間 Skype から固定電話や携帯電話の無料通話

が付いてきます。

 

(ちなみに、購入した Windows PC に

Office Premium がプレインストールされている場合、

購入後1年間は iPad Pro 向けの Office アプリが

無料で利用できます。)

 

*解決策1:「Office 365 Business」

 

さて、「Office 365 Solo」の価格よりも安く

Office 365 を利用する方法ですが、

法人向けの「Office 365 Business」を個人契約する方法があるようです。

 

Office 365 Business

1か月契約…¥1,090

1年契約…¥10,800(1か月あたり900円)

 

Office 365 のすべての一般法人向けプランを比較する

 

年間プランで2000円ほど安くなります。

 

また、PC (あるいは Mac) 5台、タブレット5台、

スマートフォン5台で Office アプリが利用可能です。

 

ただし、「Office 365 Business」の場合、

Windows PC 向けの「Access」の利用権は含まれない他、

「Office 365 Solo」にあった Skype の利用権も含まれません。

 

法人向け Office 365 は、他にも、月540円の「Office 365 Business Essentials」と

月1,360円の「Office 365 Business Premium」もありますが、

月540円の「Office 365 Business Essentials」では、

PC や Macタブレットスマホの Office アプリの利用権は

付いていないので注意が必要です。

 

*解決策2: Amazon や家電量販店で「Office 365 Solo」を購入する

「Office 365 Solo」の POSA 版と呼ばれる

プロダクトキーが書かれたカードは、

家電量販店などでも販売されています。

 

私が見る限り、家電量販店でも定価のままのところが多い印象ですが、

店によっては10%のポイント還元をしているところもあり、

そのような店で購入すれば、実質的に10%オフになるでしょう。

 

家電量販店で定価の Office 365 Solo の POSA 版 に

10%分のポイントが付与される場合…

 

1年契約…実質 ¥11,470 (税込)(1か月あたり約956円)

 

 

Office 2016 や Office 365 Solo の POSA 版は

比較的大きな家電量販店でないと販売していないようです。

 

店頭の購入を考えている方は、

出向く前に電話で在庫があるか確認した方がよいかもしれません。

 

また、Amazon.co.jp では、Microsoft Store よりも

安い価格で販売されている他、

割引キャンペーンが行われることがあります。

 

例えば、2015年12月31日までのキャンペーンでは、

過去に Amazon.co.jp で Office 製品を購入したことのある人は

Office 365 Solo を15%オフで購入することができます。

 

Amazon の15%割引キャンペーンを適用した場合…

Office 365 Solo 

1年契約…¥9,843(税込)(1か月あたり約820円)

 ※キャンペーン適用条件をよくご確認ください。

 

今回のキャンペーン対象者は、以前に Office を購入したことのある人ですが、

それ以外の人を対象にした割引キャンペーンも定期的に行われる可能性は

十分あるはずです。


 

 

*関連記事

 

microsoftnews.hatenablog.jp

  

Office 365 を購入すると利用できる

PC・Mac 向けのデスクトップアプリ「Office 2016」の

変更点や新しい機能についてまとめています。

 

 

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