Windows 10 の新機能・変更点まとめ【スタートメニュー アクションセンター 仮想デスクトップ】
この記事は、以前「★【徹底解説】Windows 10 の最新情報 」で
公開していた内容を独立させたものです。
Windows 10 では、スタートメニューの復活や
「タスクビュー」など様々な新機能や
従来の機能の改善が多く見られます。
**新しいデスクトップ
PC 向け Windows 10 のデスクトップの様子です。
デスクトップを見た時にわかる
Windows 7 / 8 / 8.1 からの主な変更点は次の4点。
①スタートボタン…スタートメニューが復活しました。ただし、Windows 7 比べると、デザインが変更されています。(後述)
②検索窓…PC 内にあるファイルやアプリ、機能が検索できます。Microsoft の検索エンジン Bing の検索結果も表示されますが、設定により、表示させないことも可能です。日本語には対応していませんが、音声アシスタント Cortana もここから呼び出すことができます。
③タスクビューボタン…動作しているアプリを一覧表示できる新機能「タスクビュー」を表示させるためのボタン。仮想デスクトップもここから作成できます。(後述)
④アクションセンター…通知の管理や簡単な設定を行う「アクションセンター」を表示させるためのボタン。(後述)
**スタートメニュー
Windows 10 の最大の目玉である「スタートメニュー」の復活。
こちらが、Windows 10 で復活する「スタートメニュー」です。
「スタートメニュー」については以下の記事にまとめてあります。
**「タスクビュー」
「タスクビュー」は、実行中のアプリを
一覧表示してくれる機能です。
タッチパネルが搭載されたデバイスの場合は、
画面左の縁から中央に向かってスワイプするか、
タスクバーの検索窓の右にある「タスクビューボタン」を押せば、
アプリの種類に関係なく、実行中のアプリの一覧が表示されます。
実はデフォルトではオフになっていましたが、
Windows 8 / 8.1 でも同じような機能がありました。
(Windows8 / 8.1 では、左の縁からスワイプするか、
マウスカーソルを画面左上の角に持っていき、
下方向へおろすと表示されます。)
ただし、Windows 8 / 8.1 で表示されるのは、
Windowsアプリ(とデスクトップへの切替画面)のみ。
実行中の「デスクトップアプリ」は表示されませんでした。
一方で、Windows 10 では、アプリの種類に関係なく、
実行中のアプリの一覧を表示することができます。
Windows 7 や Windows 8 / 8.1 では
「Alt」と「Tab」を同時に押すことで、
タスクビューに似た表示をさせることも可能ですが、
Windows 10 でも可能です。
**仮想デスクトップ
1つのデバイスの中に複数の仮想的なデスクトップを作ることができる機能。
複数のアプリ、ウィンドウを立ち上げて作業をするとき、
デスクトップを整理することができ、
大変便利な機能です。
仮想デスクトップを利用するためのソフトはありましたが、
OS の機能として対応したのは Windows 10 が初めて。
「タスクビュー」を表示させた後、画面右側の
「+新しいデスクトップ」という部分をクリックすると、
新しいデスクトップを作成することができます。
「Windows キー」と左右どちらかの「矢印キー」を同時に押すことで、
デスクトップ間を移動することができます。
*画面の分割表示機能
アプリをきれいに分割して表示してくれる機能。
Windows キーと矢印キーを同時に押すと、
画面上できれいにアプリを配置することができます。
例えば、「Microsoft Edge」が表示された状態で、
Windows キーと「←」を押すと…
Microsoft Edge が左半分に縮小し、
右半分に表示するアプリの候補として、
Microsoft Edge ウィンドウの後ろで表示されていた
「メモ帳」、「OneNote」、「電卓」が表示されました。
メモ帳を選ぶと、
Microsoft Edgeとメモ帳がきれいに
2分割表示されます。
下の画像のように
4分割表示も可能です。
**アクションセンター(通知センター)
タスクバーの右側にある吹き出しのボタンを押すか、
画面の右淵から中央に向けてスワイプすると、
画面右側に「アクションセンター」が表示されます。
この「アクションセンター」は
iPhone や iPad などでいうところの「通知センター」
と「コントロールセンター」を組み合わせたものです。
Windows 8.xでは、Windowsアプリからの通知は
画面の右上にアプリ別に表示され、
しばらく時間がたつと消えてしまいます。
しかし、Windows 10 では、通知を「アクションセンター」という場所で
1か所でまとめて管理することができるようになります。
また、wifi や画面の回転ロック、画面の明るさの調整、
機内モードの設定などもアクションセンターから行うことができます。
「ノート」を押すと、Windows アプリの「OneNote」が起動します。
**チャームバーの廃止
Windows 8 / 8.1では、画面の右側から中央に向かってスワイプすると、
(マウスの場合は右上か右下にカーソルを近づける)
「チャームバー」が出てきます。
「検索」、「共有」、「スタート」、「デバイス」、「設定」
などの各種ボタンが用意されていますが、
Windows 10 では廃止されています。
**「タブレットモード」と「デスクトップモード」
Windows 10 では、
-
タッチパネルに適した「タブレットモード」
-
マウスとキーボードに適した「デスクトップモード」
の2種類のモードが用意されており、
アプリやスタートメニュー(スタート画面)、
コンテクストメニューの表示などが変化します。
(Windows 10 の「デスクトップモード」。
正確には「タブレットモード」をオフにした状態。)
「タブレットモード」と「デスクトップモード」については、
ごく簡単にではありますが、以下の記事にまとめてあります。
**Cortana(デジタル音声アシスタント)
Windows Phone に搭載されている音声アシスタント機能です。
Windows10 の PC版にも搭載が予定されています。
イメージとしては iPhone に搭載されている Siri に似ています。
スタートボタンのあるタスクバー上に
検索窓があり、そこにCortanaの機能が搭載されるようです。
まだ日本語には対応していません。
2015年1月の「Windows 10: the Next Chapter」では、
予定の確認やメールの送信などのデモが行われました。
Cortana をアプリとしてリリースすることが発表されています。
**デスクトップ周辺の仕様・デザイン変更
Windows 10 では、デスクトップにも
仕様やデザインの変更が数多く行われています。
- デスクトップアイコンのデザイン変更
- 日付・時刻表示のデザイン変更
- バッテリー表示のデザイン変更
など
全体的にフラットデザインに合わせた
変更になっています。
**Windowsアプリ(Windows Store アプリ)の進化
Windows 10 では、
「Windows Store アプリ」あるいは「メトロアプリ」などと
呼ばれていた種類のアプリが、
「ユニバーサル Windows プラットフォームアプリ」へと進化します。
これまで「Windows Store アプリ」は全画面表示が基本でしたが、
「ユニバーサル Windows プラットフォームアプリ」は
デスクトップアプリのようにウインドウ表示が可能になります。
(ウィンドウ表示された「Windows ストア」)
従来のデスクトップアプリに機能や見た目が近づき、
タッチ操作でも、マウス操作でも使いやすいデザインへと
進化を遂げています。
(新しいブラウザ「Microsoft Edge」。一見、デスクトップアプリのようですが、
「ユニバーサル Windows プラットフォームアプリ」です。)
そして、将来的には iOS や Android 向けに作られたアプリを
ユニバーサル Windows プラットフォームアプリとして
移植できるようになるそうです。
「ユニバーサル Windows プラットフォームアプリ」の情報はこちら
**ハンバーガーメニュー(Hamburger Menue)
チャームバーの廃止にともなって、
Windows10 では、「ハンバーガーメニュー」が導入されます。
従来、「Windows Store アプリ」は、チャームバーから設定を呼び出していましたが、
「ユニバーサルWindowsアプリ」では、設定などを呼び出すボタンが用意されます。
下の画像をご覧ください。
Windows10 の新しい「天気」アプリです。
左上に三本線のアイコンがありますが、
これが「ハンバーガーメニュー」です。
この「ハンバーガーメニュー」をクリックすると…
「設定」などのメニューが出てきます。
アプリによっては、「共有」なども
この「ハンバーガーメニュー」から呼び出すことができ、
実質的に「チャームバー」の代わりとなります。
**タスクバーの仕様・デザイン変更
画面下にある、起動中のアプリを示すなどの機能を持つ「タスクバー」。
Windows8.x では、スタート画面や Windowsアプリ表示中は
タスクバーが消えてしまいますが、
Windows10 では、常にタスクバーが表示されます。
Windowsアプリである「メール」を
タブレットモードで使用した様子。
アプリを全画面表示しても、タスクバーは消えません。
個人的にはWindows 8.x で Windowsアプリを表示すると、
タスクバーとともに右側の日付・時刻表示も消えてしまうために、
時刻を確認するには、いちいちチャームバーを表示させなくてはならず、
面倒でなりませんでした。
iPad や Android タブレットでは、常に時刻表示があるのに、
と思っていましたが、Windows 10 で改善されるようです。
**「コントロールパネル」と「PC設定」の統合
Windows 8.x では、主にデスクトップに関する設定は、「コントロールパネル」、
Windowsアプリに関する設定は、チャームから呼び出す「PC設定」
から行っていました。
設定を行う場所が2か所に分かれていることで、
わかりにくい、という声があがっていました。
そこで Windows10 では、「コントロールパネル」と「PC設定」を1つに統合しようとしているようです。
これが新しい「設定」。
Tech Preview 版では、「コントロールパネル」も残っていますが、
機能が「設定」に移行されつつあります。
**Office for Windows 10 (Office Mobile)
Office for Windows 10 とは、Windows 10 を搭載するデバイス向けに
1から作られた新しい Office アプリです。
従来のデスクトップアプリから必要最小限の機能が組み込まれており、
Windows 10 を搭載するデバイスであれば、
スマホ、タブレット、PC など種類に関係なく、動作します。
Office for Windows 10 については
以下の記事をご覧ください。
「Office 2013」の後継にあたる
デスクトップアプリの「Office 2016」の情報は
以下の記事をご覧ください。
**新ブラウザ「Microsoft Edge」
Windows10 には、新しいブラウザ
「Microsoft Edge」が導入されます。
「Microsoft Edge」についてはごく簡単に
以下の記事にまとめてあります。
**コマンドプロンプトの強化
コマンドプロンプトでコピーやペーストができるようになりました。
**フットプリントの削減
Windows 10 では、システムファイルの圧縮と
リカバリ領域を不要にする技術によって、
これまでよりも多くのファイルを保存できるようになるそうです。
相対的にユーザーが自由に使用できる
ストレージの容量が増加します。
- Windows 10 のフットプリント削減のしくみ (WIndows Blogs)
Microsoft によれば、32ビット版では約 1.5 GB、
64ビット版では約 2.6 GB の節約が見込めるそうです。
**タッチジェスチャーの改善
ジェスチャー操作の種類が増えます!
一部は Mac に似ているとか…
**新しいセキュリティ機能
Windows 10 では、以下のようなセキュリティ関連の
新機能が追加されます。
- Windows Hello(端末ログイン時の虹彩や顔、指紋を使った生体認証)
- Microsoft Passport (端末自体が、アプリやWebサイトのパスワード代わりになるシステム)
- Device Guard (悪意のあるアプリをブロックできる機能)
詳しくは以下の記事をご覧ください。
**新しい「Windows ストア」
Windows アプリやゲームを販売する「Windows ストア」。
Windows 8 から登場したものですが、
Windows 10 では、デザインと機能が変更されています。
デザイン面では、Windows 8 / 8.1 のころは「横スクロール」でしたが、
Windows 10 では、「縦スクロール」に変更されています。
機能面では、「音楽」と「動画コンテンツ」の購入が可能になりました。
Windows 8 / 8.1 では、「音楽」は「music」アプリ、
「動画コンテンツ」は「movie」アプリから購入するようになっていましたが、
「Windows ストア」に統合されました。
**モバイルコンパニオン
Android や iOS を搭載したモバイル端末や
Windows 10 Mobile 端末と
アプリやデータの連携ができるアプリ。
sms やメールの連携ができるわけではありません。
**Get Started
Windows 10 の新機能や
各種設定、操作方法、ヒントなどを紹介するアプリ。
日本語に翻訳されている他、
Windows 10 での操作が
Gif 画像を使ってわかりやすく解説されています。
**Continuum
「Continuum」とは英語で「連続」という意味の単語。
Windows 10 では、「Continuum」はディスプレイのサイズによって、
表示などを最適化してくれる機能のことを指します。
具体的には、Surface などの PC にもタブレットにもなる
「2-in-1」のデバイスで、
キーボードを外した状態では、「タブレットモード」、
キーボードを装着した状態では、「デスクトップモード」に
自動的に切り替えてくれる機能です。
また、Windows 10 Mobile 搭載の
スマートフォンなどをモニターへ接続すると、
スマホにインストールされたアプリを
モニター上で使用することができます
(Continuum for phones と呼ばれる機能)。
モニターに表示されたものとは異なるアプリを
スマホ側で動作させることができるので、
同時に2種類のアプリを利用できることになります。
*Windows DVD プレイヤー
Windows 10 では、廃止された「Windows Media Center」に代わって、
「Windows DVD プレイヤー」が用意されています。
*新機能や変更点はまだまだたくさん
今後も随時更新していきます。
今後の更新予定は…。
- 決済機能
- OneDrive の仕様変更
- バッテリー節約機能
- ひとつの Windows アプリを複数個起動させることが可能に
- クラウド変換
- Microsoft Wifi
- Xbox アプリ
- キャンディークラッシュ
- 新しい Groove Music、映画&テレビ
- サポートに問い合わせる
- 画面キャプチャー機能
などです。