☆Windows10 で導入される「タブレットモード」と「デスクトップモード」とは?【新機能】
*Windows10 では2つのモードが用意される
Windows10 では、
-
タッチパネルに適した「タブレットモード」
-
マウスとキーボードに適した「デスクトップモード」
の2種類のモードが用意されており、
アプリやスタートメニュー(スタート画面)、
コンテクストメニューの表示などが変化します。
(正確にはタブレットに適した「タブレットモード」のオンとオフが可能で、
オフにした状態を「デスクトップモード」として説明しています。)
デスクトップモードでスタートボタンを押すと、
スタートメニューが表示されます。
一方、タブレットモードで、スタートボタンを押すと、
スタート画面が画面全体に表示されます。
*その他の違いも含めてまとめると…
まず、「タブレットモード」では、
タッチでの操作が行いやすいように、
-
全画面の「スタート画面」が表示される
-
アプリは、種類に関係なく、すべて「全画面表示」される
=「Windowsアプリ」も「デスクトップアプリ」も「全画面」
アプリによっては、スナップ(複数のアプリを並べること)も可能。
-
コンテクストメニューの幅が広くなる
など、デザインが工夫されています。
一方、「デスクトップモード」では、
マウス・キーボードでの操作が行いやすいように、
-
デスクトップに「スタートメニュー」を表示させる
-
アプリは、種類に関係なくすべて「ウィンドウ表示」される
=「Windowsアプリ」も「ウィンドウ」表示が可能。
-
アプリの上部には「タイトルバー」(Windowsアプリの場合は、それに似たもの)が表示される
など、Windows7 を意識したデザインになっています。
また、タッチキーボードの表示有無や
ウィンドウのタイトルバーの表示有無などの違いもあります。
*モードごとに動作を統一
2つのモードの大きな違いは
デバイス環境に応じて「スタートメニュー」と「スタート画面」の切り替えが
できるようになったことですが、
それよりも重要な点があります。
Windows8.x では
-
「デスクトップアプリ」は「ウィンドウ表示」
-
「Windowsアプリ」は「全画面表示」
(ただし、「スナップ」は可能)
と、「アプリの種類」によって、表示方法が異なっていました。
「Windowsアプリ」の表示方法・操作感が
「デスクトップアプリ」と全く異なることが
嫌厭される一因となっているようにも思えます。
(電力消費が少ない、権限の管理が容易にできる、不正なプログラムが
入りにくいなど、「Windowsアプリ」にも長所はあります。)
そこで、Windows 10 では、
-
「タッチモード」では、アプリの種類に関係なくすべて「全画面表示」
-
「デスクトップモード」では、アプリの種類に関係なくすべて「ウィンドウ表示」
というように、モードごとに2種類のアプリの操作や表示の方法を
「統一」することで、ユーザーの利便性を図っています。
下の画像は「デスクトップモード」の時の様子。
Word 2016(デスクトップアプリ)がともに
ウィンドウ表示されています。
一方、「タブレットモード」にすると…
Windowアプリもデスクトップアプリも
全画面表示されます。
(ただしスナップは可能。)
*まとめ
Windows8.x までは、タッチ向けとデスクトップ向けで、
アプリを分けていました。
例えば、Internet Explorer では、
マウス・キーボード操作に適した UI がある一方で、
タッチ操作に適した没入方の UI も用意されていました。
(デスクトップ向けの Internet Explorer の UI)
(タッチ向けの Internet Explorer の UI)
また、電卓でも、
デスクトップアプリ版のものと
Windows アプリのものが用意されていました。
(右がデスクトップアプリ版、左が Windows ストアアプリ版)
しかし、Windows10 では、
アプリをタッチ操作、マウス操作のどちらでも
使いやすいものへと統合し、
モードごとに見た目や動き方を変えることで、
タブレット、PC どちらにも対応しようとしています。
*「タブレットモード」「デスクトップモード」の切り替え
モードの切り替えは、通知を表示する場所である
「アクションセンター」で行うことができます。
また、これらをデバイスの形態
(ラップトップなのか、タブレットなのかなど)
によって、自動で切り替えてくれる
「Continuum」という機能もあります。
これ以外の Windows10 の情報は…